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同人誌の発行部数に悩んだら自分が耐えられる赤字金額を考えてみよう

オフ活動

初めて同人誌を作る人がよく「どのくらい刷ればいいのか分からないからアドバイスほしい!」と言っているのを見聞きします。

でも、正直なところ、その質問に正確で確実な答えを出せる人はいないと思います。
長年サークル活動をしていても、発行部数の目算を誤ってしまうことはあります。

どの程度の期間と頻度で頒布するのか、通販はするのか、予算はどの程度か、ジャンルやCPはメジャーなのかマイナーなのか、自分の実力や人気はどの程度なのか、本の内容は万人受けするのかどうか、などなど発行部数を決めるために考える点は色々とあります。

その中で、最も明確な指標となりえるのは「予算」です。

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極論を言えば「自分が耐えられる赤字額」の分だけ発行すればいい

ものすごく極端なことを言えば「誰も買ってくれなくてまるまる赤字になったとしても生活に支障が出ない金額分を刷ればいい」となります。

Pixivに載せたサンプルについたブクマ数や、アンケート結果、Twitter等での「買いに行きます!」発言やいいねの数は、正直なところそんなにアテになりません。

サンプルのブクマ数が多いからたくさん刷ったのに数冊しか売れなかった、あんまり反応が無かったから少なめに刷ったら開場後30分で完売してしまった、ということはよくあります。

これもまた少々強めの言い方になってしまうのですが、同人活動は趣味なのだから自分が刷りたいだけ刷ればいいわけで、それが余ろうが足りなかろうが本来は誰にも文句は言えないものです。

だから、自分が納得できる分だけ刷るのが1番なんです。
誰にも頒布できなくても耐えられる赤字を考えて、その金額分を印刷費にすれば、少なくとも「大量に余った在庫と共に路頭に迷う」という最悪の事態は避けられます。

何度か同人誌を頒布していると、確実に手に取ってもらえそうな部数というのがなんとなく分かってきます。
そうしたら、今度はその分を差し引きしながら耐えられる赤字額を探っていけばいいと思います。

黒字を期待して同人誌の発行部数を決めるのはオススメしない

同人活動に黒字を求める人もいますが、そもそも二次創作の場合は「ファン活動」ということで同人誌や同人グッズを出しているのを黙認してもらっているグレーゾーンの行いなのだと自覚していなければなりません。
原作によっては、活動範囲や規模にルールを付けているところもあります。
それに、収益を求めるのならば他の副業を探したほうが時間効率はいいと思います…。

あと、同人活動で完全な黒字を出せる人なんて、上位数%の上澄みサークルだけです。
同人誌の印刷費はもちろん、交通費、イベント参加費、サークル参加にあたって必要な物の雑費、差し入れや打ち上げなどの交際費…それらを引いてもなお黒字の売上を持つサークルは、そんなに多くありません。

「どのくらい売れるか」を基準に考えるより、「どの程度の赤字までなら自分は大丈夫なのか」を基準にした方が安全です。

同人活動ではなくとも、趣味とは基本的にお金がかかるものです。
生活資金を確保しつつ趣味につぎ込める金額というのは、人それぞれ違います。
同人誌の発行部数の目安を人に聞くよりも、自分の財布事情を考えた方がいいんじゃないかな、と私は思います。

少ない予算でたくさん同人誌を刷りたいときには早期早割入稿が必須

あんまり予算は割けないけど少しでもたくさん刷りたい、という場合には、印刷所のキャンペーンや早割を上手く使う必要があります。
特に早割入稿はお得感が大きい印刷所が多く、早割を数段階に分けていて早く入稿すればするほど割引率が大きくなる印刷所もたくさんあります。
計画的に原稿を早めに完成して早割入稿ができれば、印刷予算を抑えることができます。

あと、印刷所で製本してもらう場合でも、オフセット印刷ではなくオンデマンド印刷を選択することで大幅に印刷費が下がったりします。
最近のオンデマンド印刷はなかなか綺麗な仕上がりなので、そちらを視野に入れて検討するのもオススメです。

コピー本の需要はどんどん下がっている

オンデマンド本が普及してきたことにより、コピー本の需要はどんどん下がっているように私は感じています。
もちろんその界隈によって状況は異なりますし、オフセット本かと思うようなクオリティの高いコピー本を作る人もいるので一概には言えませんが、手に取ってもらえる確率はけっこう低いです。

Twitterなどで「4ページあれば実質本だよ!コピー本でもいいじゃない!」というような意見を、最近ちょいちょい見かけます。
それを否定はしませんし、もちろんコピー本だって同人誌の形のひとつです。

ただ、ある程度ファンがついているサークルじゃないと、コピー本を手に取ってもらえる率は低いというのも確かです。(無配やおまけならまた話は別ですが)
コピー本は低予算かつ自宅で作れるものですが、発行部数は控えめでよいのではないかと思います。
あと、ある程度のページ数になるなら、見栄え・保管のしやすさの観点から考えてオンデマンド製本にした方が良いと思います。

足りなくても余ってもどうにでもなる

思ったよりも売れてしまって早々に完売してしまったなら、可能であれば再販する。
思ったよりも売れなくて在庫が残ってしまったら、長期的にじっくりゆっくり頒布する。
…など、発行部数が足りなくても余ってもどうにかなります。

完売が早いと文句を言ってきたり、長期的に同じ本を頒布していると小馬鹿にしてきたりする人もいますが、気にする必要はないです。
もちろん、少部数煽りをしたり、残った在庫に対してネガティブな発言を発信し続けたりするのは、よくないことです。
でも、同人活動は個人の趣味なので、自分が納得できる範囲で活動をするのが1番良いと思います。