同人イベントでは、参加しているサークルへ差し入れをする人も多いでしょう。
サークル同士で差し入れの交換をすることも、よくあります。
差し入れに何をあげたらいいのか悩むことってありますよね。
応援している気持ちを託して渡す好意のプレゼントですし、基本的には自分が良いと思ったものをあげればいいと思いますが、中には避けた方がいいものもあります。
差し入れにするには避けた方が無難なものについて、おはなししたいと思います。
①花
綺麗な花は見た人の心を明るくしてくれて一般的には素敵なプレゼントですが、同人サークルへの差し入れとしては不適切です。
生花でもプリザーブドフラワーでも、避けた方がいいと思います。
生花じゃなければ大丈夫じゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、花は加工してあったとしても繊細なものですので、持ち運びには注意が必要です。
イベント会場からの荷物の搬出は宅配・手持ちに関わらず、衝撃を受けてしまうことが多いです。
箱やケースに入っていても結局はかさばってしまいますし、避けた方が無難です。
②常温で持ち運びできないもの
保冷しないと管理・持ち運びができないようなものは、差し入れにしない方がいいです。
夏のイベントだとアイスクリーム等の冷たいものを好意で差し入れようとする人もいますが、その場ですぐに飲食できるとは限りません。
また、その場で食べなくても持ち帰ってもらえればOKという場合でも、冷凍・冷蔵が必要なものは避けましょう。
なかには保冷バッグごと渡そうとする人もいるらしいですが、差し入れを宅配で自宅へ送る人もいますし、手持ち搬出だとしても帰るまでにどれほどの時間が掛かるかは分かりません。
常温で管理・持ち運びできるものだけにしましょう。
③賞味期限が近いもの
たとえ常温で保存可能な食品であっても、賞味期限が近いものは避けましょう。
賞味期限まで少なくとも2週間以上猶予のあるものを選んだほうがいいです。
サークルによっては差し入れをたくさん貰っている場合もありますし、賞味期限が近いと消費しきれないこともあります。
食品を差し入れにする場合、できれば1ヶ月以上もつものが望ましいんじゃないかなぁと思います。
④手作りの飲食物
手作りのお菓子など、気持ちがこもっていてきっと美味しいんだろうと思いますが、避けたほうがいいです。
言葉は悪いかもしれませんが、よく知らない他人から手作りの食べものや飲みものを貰うのってけっこう怖いです。
何が入っているかわからない、賞味期限なども不明、材料の詳細も不明…となると、身構えてしまいます。
もちろん、純粋に応援してくれる人からの好意であることは理解できますが、だからといって何も考えず口にできる人は少ないと思います。
もし飲食物を差し入れに選ぶ場合には、お店で買えるものにしましょう。
⑤原材料表記のないもの
これは人によっては気にしない人がいるのも確かですが、原材料表記がないものは食品・消耗品雑貨(バスソルト・ハンドクリーム等)に関わらず避けたほうがいいです。
少しでも摂取するだけで命に関わるアレルギーを持っている人もいますし、そこまでいかずとも体に不調をきたす恐れのある人もいます。
アレルギーを気にしている人は、表記がないものは食べたり使ったりできません。
最近、大袋入りのお菓子をバラして小袋に詰めて差し入れにする人が多いです。
私は気にせずにありがたく食べてしまう人間でしたが、このバラ菓子詰め合わせを嫌がっているサークルも少なくありません。
原材料名をメモに書き写して添える人もいましたが、写し漏れがある危険性もあるのであまり意味はないかと思います。
手頃な価格のミニギフトのようなものでも、パッケージにはきちんと原材料名が記載されていますので、そういったものを選んだほうがいいでしょう。
⑥かさばるもの
サークルの荷物はかなり量が多く、キャリーや段ボールの中も意外と隙間が無かったりします。
ですから、あまり大きなものを差し入れとして渡すことは避けたほうがいいと思います。
手のひら大くらいの大きさであれば、差し入れに適したものもいろいろとありますし、サークル側としても受け取りやすく持ち帰りやすいでしょう。
私自身、サークル参加していたときに、大きな差し入れをいただいたことがありますが、お気持ちは本当にものすごく嬉しかったけれども、搬出の段ボールに入らず苦戦しながら持ち帰ったことがあります。
一般参加で差し入れを持っていくのも大変ですし、小さめの差し入れのほうがお互いのためになると思います。
⑦高価なもの
これもサークルによって反応が様々だと思いますが、どう見ても明らかに高価な差し入れは避けたほうが無難じゃないかと思います。
もちろん、喜ぶ人だっているでしょう。
ただ、恐縮したり戸惑ったりしてしまう人が大半なんじゃないかなぁ…と思います。
応援してくれている気持ちは嬉しいけれど、どう反応したらいいか分からないというか、返しきれる気持ちではないように感じてしまうんですね。
差し入れをもらったり、応援の言葉や手紙をもらったりした同人作家は、そのぶんを作品で返そうとする人が多いでしょう。
しかし、あまりに高価な差し入れだと、とても作品だけでは返せないように思えてくるのです。
私も一度、高額な差し入れをいただいてしまったことがあり、自宅で包装を解くまでは分からなかったのですが、非常に驚きました。
お名前と連絡先が書かれていたので、すぐに連絡をしてこんなに高額なものをいただくわけにはいかないと押し問答をしたこともあります。
たとえ懐にかなりの余裕があったとしても、手頃な価格帯の差し入れにしたほうがいいと思います。
そもそも差し入れは必須ではない
サークルを応援している気持ちを伝えたいのであれば、スペースに立ち寄って応援の言葉をかけたり感想の手紙を渡したり、同人誌やグッズを買ったりするので十分です。
差し入れは必ず用意しなければいけないというものではないので、無くても全然大丈夫です。
むしろ、サークルによっては差し入れはすべてお断りしているというところもあります。
本を買ってもらえたり、「これからも頑張ってください、応援してます」などの一言をもらえるだけでも、サークル側はとても嬉しいものですので、無理に差し入れを用意せずにそういった形で応援の気持ちを表すのもいいと思います^^