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「おっさんずラブ in the sky」に対して思うこと

いろいろ

ここ数週間、おっさんずラブseason2(仮)とは一体…?とSNSでザワザワしていたところに飛び出してきた、「おっさんずラブ in the sky」の情報。

春田と武蔵以外はキャストが変わり、設定も全然違う別世界線のストーリーになるようですね。
なるほど、やっぱりそうきたか…と単発ドラマから追ってる私は思いましたし、in the skyもそれはそれで楽しみにしています。

ただ、「そんな続編だと思わなかった!」と強い拒否反応を示している皆さんの気持ちも分かりますし、私自身が消化不良のモヤモヤを抱いているのも事実です。

ちょっと気持ちの整理をするためにも、今回は私が「おっさんずラブ」というシリーズ作品に対して思っていることをおはなししたいと思います。

※単ドラ・連ドラ(season1/天空不動産編)・劇場版の物語内容に触れている部分があるのでネタバレを気にする方はご注意ください

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単発ドラマから連続ドラマに発展したときにも世界線変更は起きていた

「どうして次期に牧がいないの!?」と嘆いている方が多いですし、私も牧が最推しなので彼がいないのは寂しいです。

ただ、その気持ちは今回が初めてではなく、牧ロスほどではないにせよ、単ドラから連ドラに変わるにあたってハセがいないことに衝撃を受けました。
「春田も部長もいるのにハセがいないの!?なんで!?」と思ったわけです。

春田も武蔵もいるのに、名前もそのままなのに、その他の設定は何もかもが違う。
戸惑いしかありませんでした。

…が、結果的に私が大ハマリしたのは連ドラで、ハセ以上に牧が大好きになりました。
(今でも単ドラは単ドラで好きだし、ハセも好きです。)

制作陣としては、おっさんずラブのキーパーソンはあくまで春田と武蔵なんでしょう。
様々な設定を変更しても、その2人だけは主軸に置く。
だから、ハセから牧に変わったように、牧からまた新たなキャラクターに変わることも、制作側としては今までのスタンスから変わったわけではない、と。
それはそれで、ビジネスモデルのひとつだとは思います。

ただ、視聴者の中で牧の存在があまりにも大きくなってしまった。
だからこそ、炎上にも見える現状になっているのだと思います。

おっさんずラブが純愛物語になったのは牧の存在があったから

単ドラから連ドラになるにあたり、おっさんずラブの雰囲気は変わりました。
どちらもラブコメではありましたが、単ドラはどちらかというとコミカル寄り、連ドラはどちらかというとシリアス寄りの仕上がりでした。

単発ドラマは1話完結ということもあってあまり掘り下げられていなかった恋愛部分が、連続ドラマになったことで深まりました。

武蔵から春田へ、春田から牧へ、ちずから春田へ、マロから蝶子へ…など、色々とまっすぐな恋慕はありましたが、1番ひたむきだったのは牧から春田への愛情でした。

ひたむきでいじらしくてもどかしい、そんな牧の恋心に胸を打たれて応援したくなった視聴者が多かったからこそ、おっさんずラブというコンテンツは連ドラを経て大きくなっていったのだと思います。

牧の魅力は林遣都さんだからこそ引き出せた

おっさんずラブのストーリーをピュアにしたのは牧がいたからであり、その牧が魅力的だったのは林遣都さんの演技があったからこそ。
演技というより、牧凌太の魂を憑依させていたのではと思えるような、そんな役作りでした。

連ドラ2話で部長と言い争いしている牧から飛び出した「うつぶせで寝るぅ!」という名言。
これがアドリブ台詞だと知ったとき、これをアドリブで出してくる林遣都という役者は凄まじいなと鳥肌が立ちました。

春田はうつぶせで寝落ちてしまうから寝顔を見ることが叶わなくて悔しい、という、恋をしているからこその可愛い不満の表れ。
それでいて、近しい距離で共同生活をしているからこそ知っている春田の一面ということで、武蔵へのマウント攻撃のトドメとして最適。
とんでもない一言が飛び出したものだな、と感動しました。

劇場版の牧の演技で天才だなと思ったのが、炎に囲まれて話しているシーンで春田を抱きしめるところ。
直前まで春田と牧は手を繋いでいるんですが、牧は反対側の手で春田の手を握り直してから、春田を抱きしめるんです。
この一連の動作の流れ、アドリブなのか指示を受けたのか分かりませんが、天才かよ!って泣きながら感動しました。

いや、だって、すごくないですか?
隣にいる人が愛しくて抱きしめたいって衝動にかられたら、繋いでいる手を引き抜いてガバッと抱きしめちゃう方が手っ取り早い。
繋いだ手を離したって、1~2秒後には抱きしめられる。
それでも、牧は春田の手を離さず握り直した上で抱き寄せて、しっかりと抱きしめた。
これ、たとえ1秒だって春田さんを離したくない・離れたくないという牧の想いがダダ漏れになっている貴重な動作です。

他にもたくさんたくさん「凄すぎる…」と放心してしまう場面がありました。
他のキャストさんたちも演技が上手い方ばかりでしたが、特に林遣都さんの演技と解釈が素晴らしすぎて、牧が「1シーズンだけの春田の相手役」という枠を超えてしまったのは確かだと思います。

そんな牧に呼応するように、田中圭さんが演じる春田も化学反応を起こして深みを増していったように思えます。
田中圭さんと林遣都さんの相性が最高に良かったからこそ、「この2人でなくては!」「春田と牧じゃないと!」という思いを持つ人が増えたのではないでしょうか。

劇場版の内容によっては春田と牧を推している人たちも納得できたと思う

「おっさんずラブ in the sky」を受け入れがたい人たちの中で引っかかっているのは、大なり小なり「劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD」の存在だと思います。

この劇場版が無い、もしくは春田と牧についてはこれ以上描けないという内容だったなら、今までの視聴者たちの反応もまた違ったはずです。

連ドラは7話と短めながらも、綺麗にまとまったストーリーでしたし、春田と牧は間違いなくハッピーエンドを迎えていました。
中途半端に劇場版を作らず、今秋から新シーズンを開始していたなら、寂しさを訴えて嘆く人は多少はいたでしょうが、ここまで大騒ぎにならなかったのではないかと感じます。

また、劇場版の内容がもっと春田と牧のその後に寄り添ったものであったならば、新シーズンへの心証がここまで悪くならなかったのでは…と思います。

劇場版は私は2回観に行きまして、感想も書いていますが、正直なところ内容を全面的に納得しているわけではありません。

もちろん、胸に響いたシーンや面白かった場面はあります。
春田と牧を応援していた人なら一見の価値あり、とも思っています。
でも、「ここを削ればもっと春田と牧が一緒にいるシーンを作れるのでは…」とモヤモヤした気持ちがあったのも事実です。

田中圭さんは劇場版の舞台挨拶のときに、なぜゲストではなく春田と牧に重点を置いた話ではないのかという感情を初めは抱いていた、というような主旨のことをおはなしされていたようです。
これはまさに、春田と牧の恋路を応援していた大半の人たちの気持ちではないでしょうか?

もし、「これで完結」と言われていた劇場版の内容が、もっと春田と牧に寄り添った内容で、2人が一緒に幸せに生きていくんだと伝わってくるストーリーであったなら、春田と牧の物語は完結して新シーズンが始まるんだと思えたでしょう。
でも、劇場版での春田と牧は大半はすれ違っていて、幸せな描写は少なくて切なさが大きく、最終的にまた2人は離れ離れになってしまいます。
それで完結めでたしめでたし、そして世界線の違う春田創一with黒澤武蔵が新しいラブストーリーを始めます──と言われても、牧を応援してきた人たちの気持ちは宙ぶらりんの置いてけぼりです。

まだ劇場版が上映されている今の時期に新シーズンが始まります、という発表がされて…このタイミングも悪かったんじゃないかなと感じています。
とにもかくにも、劇場版が内容・時期ともに中途半端だったと思えてなりません。
(念のために補足しておくと、劇場版でもキャスト陣の演技は皆さん全力で素晴らしいものでした。)

新シーズンを応援したい気持ちと牧がいたシーズンを惜しむ気持ちは表裏一体

色々書き綴ってきましたが、最初に述べた通り、私は「おっさんずラブ in the sky」はそれはそれで楽しみにしています。
単ドラから連ドラへの変化も楽しめた経験もありますし、同じ春田創一という名のポンコツ主人公でも、単ドラと連ドラで田中圭さんはしっかりと演じ分けをされていました。
きっと、in the skyも楽しめるようになっていくと思います。

ただ、やはり劇場版まで作られた牧がいるシーズンは特別なもので、気持ちをすぐに切り替えるのは難しいのも本心。
やっぱり色々と引っ掛かっちゃうんですよねぇ…。
一時的なものとはいえお別れシーンで終わらせるのではなく、春田と牧がこれからも一緒に生きていくんだなと納得できる完結にしてほしかった。無念。

田中圭さんが続編のオファーがきた際に「前のキャストがいないと…」と渋っていらしたという話もありますし、その気持ちを押さえてでも続役を引き受けた覚悟を思うと次作に期待もしたいです。
新しいキャストを交えての新しいストーリーに興味もあります。

でも、今はまだ、もうちょっと、春田の隣にいるのは牧だという世界線に浸っていたいです。
10月中に気持ちを切り替えて、11月からはワクワクしながら新しいおっさんずラブを追いかけていけたらいいなぁ…と思っています。